出羽島
2019年
5月4日
次女を木頭に送りに行きがてら、牟岐沖にある小さな離島、出羽島へ。
人口70人。
このサイズの島の雰囲気、懐かしさを感じる。
最近は山村にばかり目が行ってしまっていたけれど以前は色々と離島の旅をしていたことを思い出す。
20年ほど前の話。
当時も僻地と呼ばれる土地を巡っていたので、こういう本当に小さなコミュニティに人々が暮らす光景にはよく触れていたのだった。
けれど1世代近い時間を経て、島に暮らす人の事情は変わっている。
20年前にはこの島にも学校があったけれど、今はない。
今は70人程度という島の人口も以前はもっと多かった筈だ。
当時も、その以前からも、僻地は人口がどんどん減っていく流れの中にあるのは感じていたけれど、離島は比較的郷土意識が強い印象があった。
一度外に出ても、ある程度の年齢で島に戻ってくる人たちがいてコミュニティが維持されているように見えていたのが、変わってきているのか今ここでは事情が違うようだった。
子どもは一家族の3人だけ。
遠洋の仕事を引退して島に戻って近海の漁師をしている人たちはいるけれど、次の世代までは見えてこない。
四国本土まで3キロ15分程度という近さゆえに、暮らしの拠点を島に置かなくなっているのかもしれないけれど、離島の事情も時代とともに変わってきてるのだということは実感した。